碇シンジの妄想日記

4ページ目-手のひらに吸い付く乳房編-

ぽん太さん
注: この作品はR指定とさせていただきます。(管理人)

「シンジのやつ、ネルフのメンバーだけでなく、ヒカリまでおかずにしていたなんて......まさか、いまもヒカリで......」
 アスカの顔色が変わる。
 就職したのを機にアスカの親友洞木ヒカリとシンジの悪友鈴原トウジは、結婚している。中学のころ、アスカとレイという超絶美女と同級生だったことで、それほど目立っては居なかったが、洞木ヒカリは十分な美少女であった。
 校則に従ってお下げにしていた髪も大学にはいると同時にほどき、少しウエーブをかけた。それに肌のきめ細かさを表現していたそばかすも薄くなり、肌色のファンデーションを刷けば、まったく目立たなくなった。

 中学時代との何よりの違いは、そのプロポーションである。
 鈴原と正式につきあいだした高校1年生の夏、少女と決別したヒカリの成長は、目を見張るものがあった。鈴原の努力? も手伝ったのだろうが、アスカよりも二回りは小さかったバストが、あっという間にアスカに追いつき、追い越したのだ。
 アスカも自分のスタイルに自信はある。サードインパクトが影響したのか、身長こそ157センチメートルで止まってしまったが、上から85のD,57、87とまさに理想的な体型を誇っている。
 そのアスカが、ヒカリに会うたびに敗北感を味わう。
 ヒカリのバストは、90のFカップに成長していた。
 二人で居ると、最初こそ、アスカの美貌に男たちの目線は釘付けになるが、やがて、それは、ヒカリの胸へと移っていくのだ。
 ヒカリが歩くたびに、いや、腕を動かすたびにゆさゆさとゆれて、巨乳はその存在を誇示する。男たちの目も、吸い付いたようになって離れない。

「シンジも、見ていたわね」
 ヒカリとトウジの結婚式、思いきり胸の開いたウエディングドレスを着た新婦は、これ見よがしに胸の谷間を見せつけていた。
 アスカの目は、その深い溝にシンジの目が一瞬とまったことを見のがしてはいなかった。
「やっぱりシンジも大きい方が良いのかなあ」
 アスカは、自分の胸を見下ろす。
 白色人種に多い突きだすようなバストは、アスカの視界のほとんどを占めている。
「シンジの好きにして良いのに......シンジのためにここまで膨らんだのに......」
 アスカは、そっと両手で服の上から乳房をつかんでみた。
 シンジが、かつてネルフの医療施設で壊れたアスカのはだけた胸でマスターベーションをしたことを思い出す。
「いまでも、アタシを想ってしてくれてる? もし、アンタがヒカリの胸を思い浮かべてやっているなら、アタシはこの乳房を切り取って、シンジの口に詰め込んでやる」

 2016年の夏も終わりを迎えていた。
 常夏となった日本とはいえ、やはり6月、7月、8月の暑さは、際だつ。
 アスカとシンジの監禁されている病室は、28℃に設定されていた。動かない分には良いが、布団をかぶったり、ちょっと動いたりすると汗ばむ。
 査問から帰ってきたばかりのシンジが、額に玉の汗を浮かべながら、話を始めた。
「綾波がリリスだと言うことを、僕が知ったのは、アスカが壊れて入院した少しあとのことだった。僕はリツコさんに誘われて、ジオフロントの最下層にあった人工進化研究所に入った」
「人工進化研究所って、なによ? 」
「ネルフの全身、ゲヒルンの元となったものらしい。僕の母さんと父さんは、そこのメンバーだった。アスカのママもね」
 アスカの問いにシンジが応える。

「そこには、ミサトさんが待っていたよ。リツコさんは、それを承知していたんだろうねえ。驚くこともなくミサトさんも迎え入れた」
「ミサトが? 」
 アスカが、出てきた名前に驚きを見せる。
「ミサトさんは拳銃をリツコさんにむけて、真実を見せろって脅したんだ」
「............」
 アスカは、沈黙した。
「加持さんが、そこまでたどりついていたんだそうだ。加持さんは、知っての通り、すべてをミサトさんに託して、行方不明になっていた。現実は、知りすぎて殺されたんだけどね」
「加持さん......」
 アスカにとって、加持は初恋の相手だった。アスカの哀しそうなつぶやきにシンジが、辛そうな表情を一瞬だけ浮かべる。
「人工進化研究所と言ってもそこにあったのは、その研究室の一つでしかなかった。暗く、長く人の手で補修されていない部屋は、人気のない病院のようで気味悪かったよ」
 シンジが、思い出す。
「その奥に、大きな水槽があった。暗くて中が見えなかったけど、僕は、そこにたくさんの気配を感じて後ずさった」
 シンジが、両肩を震わせる。
「な、なにが居たのよ......」
 怖いのか、アスカがしっかりと毛布を握りしめる。
「リツコさんがリモコンを操作すると、水槽の中にライトがともった。そこには、たくさんの綾波が漂っていたんだよ」
「へっ? 」
 身構えていたアスカは、妙な声をあげた。
「ファーストが、なんだって? 」
「綾波のスペアが、保管されていたんだ」
 シンジは、わかりやすいように告げた。
「なに言っているのか、わかんないわよ」
 アスカがかんしゃくを起こす。
「人間にスペアなんてあるわけ無いじゃない」

「綾波は、人ではなかったんだよ」
 シンジが真実を口にした。
「どういうこと」
 アスカの目が厳しくなる。
「綾波は、EVA初号機に取り込まれた僕のかあさん、碇ユイのサルベージの失敗で生まれた、碇ユイの残滓......」
 シンジが冷たい声で言った。
「残りかすって......」
「取り込まれた母さんを救い出すはずだったサルベージは、技術的な未熟さを無視して強行されたことで、母さん全部を取り戻せなかった。出てきたのは魂の欠けた4歳だったころの母さんの肉体だけ」
「まさか......」
 アスカの顔色も蒼くなる。
「そうだよ。アスカのお母さんのサルベージも同じ結果だった」
「ママは、失敗しなかったわ。ちゃんと還ってきた」
 アスカが、首を左右に振る。
「肉体だけはね」
 シンジが冷静に告げた。
「僕のかあさんの、サルベージの失敗を参考にしたから、少しましになった。アスカのママの肉体は全部戻せたけど、魂はEVAにとらえられたままだった」
「そんなことない、ママは、ママは......」
 アスカが必死に否定する。
「無理をしないで、アスカ。聡明な君ならわかっているはずだよ。僕の母さんは、肉体のほとんどと魂を初号機に喰われた。アスカのママは、魂を弐号機に吸われた。僕とアスカは、おかあさんをEVAに奪われた者同士なんだよ」
 シンジが、さみしい声で言った。
「アンタなんかと一緒にするな」
 アスカが、反発して、枕をシンジに投げつける。
 シンジは避けずに、枕を顔面で受けた。
「魂を失った二人の人間を生みだしてしまったネルフ本部とドイツ支部の対応は、まったくちがった。ネルフドイツは、賢明だったんだよ。アスカのママを放置したからね。アスカのママは、肉体という枷にとらえられているわずかな魂のかけらを支えに、生きた。愛しい記憶のほとんどを失ったけど。でも、アスカのママは、人だった」
 シンジの声をアスカは訊くまいと耳をふさぐ。だが、シンジの声は、アスカの全身をスピーカーにしたかのように響く。
「父さんは、馬鹿だった。現れ出た母さんそっくりな女の子の魂が欠けている事に気づくと、ジオフロントの地下深くに封印されていた第二使徒リリスの魂をそこの中に取りこませた。なんでそんなことをしたのかは、父さんが死んでしまったからもうわからないけど。こうして、母さんの遺伝子と母さんの魂のかけらとリリスの魂を持つ少女、綾波レイが誕生した」
「うそよ。ファーストが使徒だなんて......」
 アスカは、シンジの声を打ち消すかのように大声でわめいた。
「父さんか、赤木ナオコさん、リツコさんの母親だよ、のどちらが気づいたのかは知らないけど、母さんの魂を吸収したリリスの魂は、永遠に不滅だとわかったんだ。でも、魂は不滅でも、肉体には限界がある。ならば、肉体のスペアを作れば、かあさんの魂は滅びることなく、生き続ける。そうしておけば、かあさんの魂がEVAから解放されたとき、再び碇ユイは蘇ることになる。綾波レイの肉体を使ってね」
「だから、ファーストのクローンを作ったというの、司令たちは」
「ああ」
 シンジはうなずいた。
「肉体は魂の依りしろでしかない。綾波は、人の姿を借りた、第二使徒リリスの仮の姿だったんだ」
「使徒が、使徒を滅ぼしていたというわけ? 」
「そうだね。無茶苦茶だよ。全くの白紙で生まれた綾波を、父さんたちは自分たちの思惑にそって育てた。都合の良いサードインパクトのために、アダムと融合するリリスのコントローラーとしてね」
 シンジの顔がゆがんだ。
「でも、最後の最後で、綾波は、父さんではなく僕を選んでくれた」
 シンジの表情が、恍惚に彩られた。

「ファースト、いえ、レイに選ばれておきながら、シンジはアタシを望んでくれた」
 回想から戻ったアスカは、自分の肩をそっと抱いた。
「すべてを手にすることも、人類の創造主として君臨することもできたのに、シンジは、そんなものよりもアタシをほしがった」
 アスカのプライドが満ちていく。
「そうよ。なにを怖がっているの。アスカ、あなたは。地球すべての富を合わせた以上の価値を持っているのよ」
 アスカは、シンジの日記をめくった。

碇シンジの日記

2015年9月10日

 関西の漫才のノリに「いっぺん死んでみるか」と言うのがあるそうだけど、実際に死にかかることになるとは思わなかった。
(トウジ、次にこのギャグを僕の前で言ったら、殴るからね)

 ピラミッドを上下で貼り付けた、さいころを斜めにしたような使徒の攻撃で、僕は一回心臓が止まったらしい。
 結局、日本中の電気を集めて撃つことで使徒は倒せたんだけど、射手をつとめた僕を綾波さんが命がけでまもってくれた。
 一発目が外れて二発目が当たるまでの10何秒かのあいだ、綾波さんが僕の盾になってくれたんだ。一撃で初号機の装甲版を打ち抜くほどのパワーを支えた零号機は、加熱で焼けるように熱かった。
 エントリープラグを引き抜いて、ハッチを手で開けようとしたら、手のひらをやけどした。でもあのときは夢中だった。綾波さんが死んだらどうしようって。
 LCLは、お風呂というのは熱すぎる温度になっていたけど、綾波さんは、無事だった。
 嬉しくて泣いている僕に綾波さんは、「どういう顔をしたらいいのかわからない」って戸惑っていたので、「笑えばいいと思うよ」と声をかけたら、本当に可愛い笑顔を見せてくれた。この笑顔を見られたのが、僕だけだと思うと嬉しい。

 笑顔だけじゃないんだ。僕だけが見れたものが、もう一つあるんだ。いや、見る以上のことができたものが。
 使徒が来る前の日、ミサトさんの家に遊びに来たリツコさんが、僕に綾波さんのIDカードをだして、「レイに渡しておいて」って頼んだんだ。

 学校で渡せばいいやって思っていたら、綾波さんは欠席。仕方なかったので、僕は綾波さんの家を訪ねた。とても年頃の女の子が住んでいるとは思えない壊れかけたマンションの一室に綾波さんの家はあった。
 ドアに鍵もかけていないので、思わず中にはいると、綾波さんの姿はなかった。しばらく部屋の様子を眺めていると、ひび割れた眼鏡が置いてあることに気づいた。
 気になったので触っていると、綾波さんがパンツ一丁でシャワー室から出てきて、僕が眼鏡を触っているのを見て、怒ったんだ。
 怒られてビビってしまった僕は、思わず後ろにさがろうとして、なにかにけつまずいてよろめき、綾波さんを巻きこんで倒れた。
 綾波さんの上に乗っかった形になったんだ。
 そのとき、手に何とも言えない柔らかい感触があることに気づいた僕は、目をやって仰天した。
 僕は、綾波さんのむ、胸、ち、乳房、オ、オッパイをつかんでいたんだ。
 思わず綾波さんの乳首と胸に見とれた僕を、綾波さんは「どいてくれる?」の一言で我に返させてくれたけど、僕は一生この感動を忘れないと思う。

 もう一度、いや、ずっとあの感触を味わっていたい。

「碇くん、わたしが、生きていたことにうれし涙を流してくれるのね」
 綾波さんが、プラグスーツ姿で僕に抱かれながら言う。
「当たり前じゃないか。綾波さんは、僕のために傷ついたんだよ」
「ねえ、それだけ? 戦友として心配してくれただけなの? 」
 綾波さんのまつげが少しだけ震える。
「ち、ちがうよ。綾波さんだから、生きていて欲しいんだ」
「本当、碇くん」
「もちろんだよ。綾波さんの居ない世界なんて、僕にはもう考えられないから」
「信じて良いの? わたしに呉れるの? 新しい絆を」
「うん。一生涯切れることのない絆を、僕から綾波さんへ捧げる」
「嬉しい......」
 綾波さんの白い頬がほんのりと染まる。
「ねえ、碇くん、わたしの胸、どうだった? 」
 綾波さんが、僕に訊く。
「すごく、綺麗だったよ。白くて、そして乳首がピンク色で......」
「言葉は、もういいわ」
 綾波さんが人差し指をたてて僕の唇をふさぐ。続いて、手首のスイッチを操作する。
 エアの抜ける音がして、綾波さんのプラグスーツが緩む。
「碇くん、絆のお礼に、わたしをあげる」
 綾波さんが、プラグスーツから上半身をだした。
「いいの? 」
「碇くんなら、いい」
 綾波さんがそっと恥じらう。
「............」
 僕は無言で綾波さんをそっと横たえると、上から綾波さんを見下ろす。
 綾波さんのオッパイは、横になっても流れることなくふっくらと盛りあがっている。
「綺麗だ」
 僕は、ため息をついた。
「はずかしい」
 綾波さんが、両手で胸を隠そうとするのをそっと払いのけて、僕は、その乳房を両手で包んだ。
「はあ......」
 綾波さんの口からなまめかしいと息が漏れる。と、同時に僕の手のひらの中で柔らかく形をかえていた、乳房の中心が、わずかに固くなった。
「綾波さん、感じているんだね」
 僕は嬉しくなった。
「いや、碇くん、言わないで」
 綾波さんが、両手で顔を覆った。指の間から、綾波さんの顔が真っ赤になったことがわかる。
 僕は、綾波さんの両胸を両手で思う存分楽しんだ。
 わずかな力で形を変えるかと思えば、手のひらに吸い付く。
 柔らかいと思ってつかめば、真ん中に芯のような弾力がある。
 女の子の胸って、こんなにも触って楽しいものだったんだ。

 僕は、綾波さんの胸の感触を思い出しながら、ズボンをおろした。いつものように右手で握ろうとした僕は、あわてて左腕に代えた。だってまだ綾波さんの胸の感触が、手のひらに残っていたから。ふふふ、当分右手でなにかを触ることはしないぞ。

 ああああ、左手だと慣れてないからもどかしい。
 ......はあ......はあ......
 でも、慣れてないぎこちなさ、これも新鮮で良いかも。

「うっ............」
 僕って最低だ。命を守ってくれた綾波さんで欲情するなんて......。

 アスカは、日記を破りそうになって、やっと思いとどまった。
「な、なななななな、生乳。レイの生乳ですって......。アタシのは、生乳どころか、服の上からでさえ触ってもくれないのに」
 アスカが、着ていた上着を脱いだ。
「シンジのやつ、帰ってきたら有無をいわさず、アタシの胸に顔をうずめてやる。このアタシの自慢の胸で窒息させてやるわ」
 アスカは、豊かな胸を両手で真ん中に集めながら、宣言した。

2015年9月20日に続く

初出: 2005/07/19
Author: ぽん太さん
はい、ぽん太さんよりシンジ君の妄想日記四ページ目です。
…レイの生乳掴み事件を「書く」と前もって宣言されていましたが…
…そろそろアスカを出してくれ~!!と、切に思うのは私がLAS派だからでしょうか??
というか、外伝でアスカの切ない話を書いたのだからそろそろ補完して下さいと切に願います(笑)
ところで…なんかシンジ君の興奮する場面、なんだか妙に芸が細かいですね…。なんだか怪しさが増してますヨ…(汗
そんなわけでこの続きを!!という方は是非、ぽん太さんにご感想を!!
WebMaster: AzusaYumi